【入門編#03】寄付型、購入型、投資型・・報酬形態で4種類に分類されるクラウドファンディング(原則編)

クラウドファンディングは、
「資金調達者がどんなリターン(報酬)設定をできるのか?」
「支援者にとってどんなリターン(報酬)があるか?」
という観点から、大きく4つの形態に分類される事が見受けられます。

当ラボではさらに細かく分類を行なっておりますが、
まずは一般的によく使われているこの4つでご紹介します。

運営会社によっても詳細な定義は様々ですが、
簡単に言えば以下のような分け方になります。

寄付型 リターンは特に無し
購入型 物品や権利など、金銭以外のリターン
貸付型 利子
投資型 配当(まれにキャピタルゲイン)

ひと口にクラウドファンディングといっても
分類により仕組みが全く異なりますので、
資金調達をする場合も、支援する場合も、分類ごとの違いを知り、
どのクラウドファンディング・サイトを選ぶか?見極める必要があります。

では、それぞれ分類について
国内の代表的なクラウドファンディング・サイトを
例に挙げながら見ていきましょう。

寄付型クラウドファンディング

言葉の通り、支援者が基本的に
リターン/見返りを求めない純粋な寄付を扱う形態です。

国内の例としては、JapanGivingさんが採用されています。

主にNPO法人が
発展途上国の支援や地域復興活動をする上で
必要な資金を調達する際に利用されている事が多いですね。

購入型クラウドファンディング

現在国内で最も多いのが、この形態。

リターンは金銭ではなく、物品や権利です。
「無事完成した商品の提供」「Webサイトや商品に名前を表記」
「完成披露パーティーへの招待」など、種類も様々。

代表的なものとしては、例えば以下のようなものがあります。

READYFOR?
CAMPFIRE
MotionGallery
ShootingStar
kibidango
Makuake

各プロジェクトには
「この金額を支援するとこんなリターンが受け取れます」という
報酬設定が何段階かに分けて設定されています。

いかに魅力的な報酬を設定するかによって
支援者数&支援額も変わるので、企画者の腕の見せ所です。

貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

このカテゴリは「ソーシャルレンディング」とも呼ばれていて、
不特定多数の「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」を繋げる形態。

国内では以下のようなサービスがあります。



投資型クラウドファンディング

投資型は、株式等と同じく
「プロジェクトからの利益の一部を配当金として受け取れる」形態です。

国内ではセキュリテさんなどがあります。

国内ではまだ参入業者が少ないですが、
2015年4月より金融商品取引法改正で実質的に解禁されるので、
今後は流通額の大きな形態になりそうです。


以上、現在よく使われている
4つの分類について解説しました。

ただ、すでに様々な
クラウドファンディング・サイトが登場しており、
複数の分類が採用されているサイトや、
同じ分類でもさらに複雑に分かれたサイトも増えてきています。

当ブログではその辺りも含めて、
今後も独自の目線で詳細に分析していきます。

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