クラウドファンディングは、
「資金調達者がどんなリターン(報酬)設定をできるのか?」
「支援者にとってどんなリターン(報酬)があるか?」
という観点から、大きく4つの形態に分類される事が見受けられます。
当ラボではさらに細かく分類を行なっておりますが、
まずは一般的によく使われているこの4つでご紹介します。
運営会社によっても詳細な定義は様々ですが、
簡単に言えば以下のような分け方になります。
寄付型 | リターンは特に無し |
---|---|
購入型 | 物品や権利など、金銭以外のリターン |
貸付型 | 利子 |
投資型 | 配当(まれにキャピタルゲイン) |
ひと口にクラウドファンディングといっても
分類により仕組みが全く異なりますので、
資金調達をする場合も、支援する場合も、分類ごとの違いを知り、
どのクラウドファンディング・サイトを選ぶか?見極める必要があります。
では、それぞれ分類について
国内の代表的なクラウドファンディング・サイトを
例に挙げながら見ていきましょう。
寄付型クラウドファンディング
言葉の通り、支援者が基本的に
リターン/見返りを求めない純粋な寄付を扱う形態です。
国内の例としては、JapanGivingさんが採用されています。
主にNPO法人が
発展途上国の支援や地域復興活動をする上で
必要な資金を調達する際に利用されている事が多いですね。
購入型クラウドファンディング
現在国内で最も多いのが、この形態。
リターンは金銭ではなく、物品や権利です。
「無事完成した商品の提供」「Webサイトや商品に名前を表記」
「完成披露パーティーへの招待」など、種類も様々。
代表的なものとしては、例えば以下のようなものがあります。
・READYFOR?
・CAMPFIRE
・MotionGallery
・ShootingStar
・kibidango
・Makuake
各プロジェクトには
「この金額を支援するとこんなリターンが受け取れます」という
報酬設定が何段階かに分けて設定されています。
いかに魅力的な報酬を設定するかによって
支援者数&支援額も変わるので、企画者の腕の見せ所です。
貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
このカテゴリは「ソーシャルレンディング」とも呼ばれていて、
不特定多数の「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」を繋げる形態。
国内では以下のようなサービスがあります。
投資型クラウドファンディング
投資型は、株式等と同じく
「プロジェクトからの利益の一部を配当金として受け取れる」形態です。
国内ではセキュリテさんなどがあります。
国内ではまだ参入業者が少ないですが、
2015年4月より金融商品取引法改正で実質的に解禁されるので、
今後は流通額の大きな形態になりそうです。
以上、現在よく使われている
4つの分類について解説しました。
ただ、すでに様々な
クラウドファンディング・サイトが登場しており、
複数の分類が採用されているサイトや、
同じ分類でもさらに複雑に分かれたサイトも増えてきています。
当ブログではその辺りも含めて、
今後も独自の目線で詳細に分析していきます。