【初級編#04】購入型クラウドファンディングで資金調達を行なう際の基本的な流れ(2)プロジェクト投稿編

前回の記事「サイト登録準備編」では、
クラウドファンディングを活用して(購入型のケースの場合を想定して)
資金調達する際の大まかなイメージを掴んで頂くために、

資金調達を思い立ってから
実際にクラウドファンディングサイトへ登録する前までの
準備段階の流れを解説しました。

本記事では、その続編として次に、実際にサイトへ
プロジェクト(企画)を投稿する際の流れを解説します。

シリーズ記事一覧
『購入型クラウドファンディングで資金調達を行なう際の基本的な流れ』

【その1】サイト登録準備編
【その2】プロジェクト投稿編 <- 当記事です
【その3】募集期間編(準備中)

プロジェクトを投稿し、サイトに掲載されるまで

1)プロジェクト(企画)情報を入力する

「プロジェクト」という言葉は、
クラウドファンディング・サイトによって呼び方が異なる場合があります。
要するに、資金調達したいアイデアや企画なのですが・・
実際その企画をサイトに投稿(掲載)するのに必要な手順は
基本的にどのクラウドファンディング・サイトでも大体同じです。

クラウドファンディング・サイトでは
プロジェクトごとに必要情報を入力するページが与えられ、
そこに様々な情報を記入していきます。

ここにどんな情報を入力するかによって
プロジェクトの掲載後イメージも左右することになり、
おのずとその後、プロジェクト資金の集まり具合に影響するので、
どのような情報を掲載するのか?・・・それが最も重要な部分です。

以下、基本的な流れについて説明していきます。

プロジェクト(企画)情報とは?

まずは、入力画面に記載すべき、必須情報の確認です。
基本的に「5W1H」です。

What?(これは何?):プロジェクトのタイトルと概要

プロジェクトの名称(タイトル)と企画内容を詳細に語りましょう。

ここで、プロジェクトそのものを応援したくなるようなストーリーを語る事ができるとなお良し。
画像や動画などの視覚的要素も交えて、企画についての想いを語りましょう。

クラウドファンディング・サイトの管理画面から、
ブログ記事と同じ感覚でタイトルや本文を書いていく事ができます。

Why?(なぜ?):資金の使用目的(用途)とプロジェクトのストーリー

プロジェクトで一番重要なのは
「なぜ資金調達が必要なのか?」の理由付けです。

これが無かったり、
あったとしても独善的(企画者だけが得するような)だったりすると、
支援が集まるプロジェクトにはなりません。

なぜ、クラウドファンディングで資金調達したいのか?
集まった資金を具体的にどんな用途で使うのか、理由を必ず明記しましょう。

情報開示が不十分な為に、目標額に達成できなかった、サポートが得られなかったというケースがみられます。当ブログでも今後、プロジェクトの失敗例の原因についてを掘り下げて、発信していく予定です。

When?(いつ?):プロジェクト募集期間

プロジェクトには募集期間(資金募集開始日と終了日)の設定が必要です。

期間中はプロジェクトがクラウドファンディング・サイト内に掲載され、
支援可能な状態になります。

また、無事資金調達に成功し、募集期間を終了してから、
実際に調達した資金を利用してプロジェクトを開始し終了するまでの期間も
事前に計画として知らせておく必要があります。
すなわち、購入型の場合では、製品の開発・製作期間ということになります。

そして、いつごろ、リワード(報酬)を出す予定でいるかもあわせてお知らせします。

How much?(金額はいくら?)(1)資金調達目標金額の設定

プロジェクトは「資金をどれだけ調達したいか?」を
目標金額として設定する必要があります。

基本的に、募集期間が終了した段階で目標調達金額に達しなかった場合は、
プロジェクト不成立となり、原則として資金を受け取れません。
(クラウドファンディング・サイトによっては、
実際にはケースとしては、目標に達成していなくても、
プロジェクトを調達できた資金額で開始可能であれば
調達成功という形にして、資金を受け取っている場合もあります。)

目標額を設定する際は、
他に似たような分野のプロジェクトなども参考にしながら、慎重に決めましょう。

逆に期限より早く目標金額に達した場合は、
そこでプロジェクトを終了する事もできますし、
さらに支援を募る事も可能です。

例えば100万円に目標金額を設定したプロジェクトが、
口コミを呼んで500万円、1,000万円・・と資金が集まる事もありますし、
それもまたクラウドファンディングの魅力だったりします。

また、プロジェクトによっては目標金額達成後に「ストレッチ・ゴール」と呼ばれる追加の目標設定を行ない、目標額を増額して、更なる資金調達を目指す事もあります。

How much?(金額はいくら?):(2)リワード(報酬)設定

クラウドファンディング最大の特徴でもあるのが、
このリワード(報酬)設定です。

クラウドファンディングは、
一口●円といった形で一律に資金を募るだけでなく、
「支援金額に応じて受け取れるものが変わる」仕組みがあります。

例えば購入型クラウドファンディングの場合・・

・500円支援してくれた方には「お礼メール」のみ
・2,000円支援してくれた方には「お礼メール」+「完成パーティーへの招待」
・5,000円支援してくれた方には「お礼メール」+「完成品のプレゼント」

といった感じで、いくつも設定する事が可能です。
逆に支援したい人はプロジェクトごとに設定されたリワードの中から、
自分が受け取りたいリワードがある設定金額を支援する形になります。

Who?(誰が?) → プロジェクトオーナー(=企画者=資金調達者)

企画者(プロジェクトオーナー)である、あなたの簡単なプロフィールを記載します。
支援者は企画者がどんな人か?チェックして支援を決めます。
プロジェクトを実施する能力がある人かどうかを
見極めようとするからです。

企画者がFacebookやTwitter、ブログサイトなどをもち、プロフィールなどを公開しているのであれば、
必ずURLを設定しておきましょう。
またプロジェクトオーナーがプロジェクトに関わる活動や思い入れなどについても発信していれば
プロジェクトの支援者からの信頼度もさらに増すかもしれません。

2)審査を待つ

ここまでの設定が完了すれば、
クラウドファンディング・サイトへプロジェクトを正式に掲載依頼できる状態になります。

ただし、すべてのプロジェクトが掲載される・・・ということではありません。
クラウドファンディング・サイトの運営会社では、
投稿されたプロジェクトが正式にサイトへ公開される前に
事前『審査』を行っているのが現状です。

審査基準は各サイトによって独自の基準があるようですが、
ある程度見込みのありそうなプロジェクトしか掲載しない方針のサイトもあれば、
審査は緩めにして多くのプロジェクトを掲載する方針のサイトもあるようです。

各クラウドファンディング・サイトに「プロジェクトオーナー規約」「ガイドライン」などのページがありますので、具体的な基準についてはそちらをご覧下さい。(今後当ブログでも、サイト運営会社ごとの審査基準などをまとめていきます)

3)サイトに掲載される

プロジェクトが無事審査に通れば、
あなたのプロジェクトはサイト上に公開されます。

大抵、サイトのトップページに、新着プロジェクトまたは、おすすめプロジェクトとして、
プロジェクトの概要が掲載され
それぞれ「現在の支援状況」や「募集期限」が可視化されます。

トップページにあなたのプロジェクトが表示される事になるので、
あなたのプロジェクトを知らない人でも
クラウドファンディング・サイトに登録している人がトップページから
あなたのプロジェクトを発見することになります。

さらにそこをクリックすれば、プロジェクトの詳細ページへ・・・
トップページでプロジェクトに興味を持った人は、
プロジェクトがなぜ支援者を必要としているのか・・・
ここで、詳しいストーリーを知ることができます。

また、プロジェクト毎に1つのURLが割り当てられますので、
自分のプロジェクトを周囲に伝えたい時にはこのURLを教えるだけで
誰でも内容を確認できるというわけです。


以上、今回は、「その2 プロジェクト投稿編」として、
プロジェクトが掲載までの基本的な流れを説明したものですが、

それぞれのステップについて、
どのように魅力的に発信・設定したら効果的なのか?

そのノウハウや効果的な作成方法については、
今後の記事で詳しく解説する予定ですので、乞う、ご期待。

また、この後のステップである
プロジェクト掲載後にするべき事については
次回の記事「その3 募集期間編」にて詳しく解説していきます。


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